第4回歴史の福井谷「伝説の直谷城」体験ツアー
川崎 (2012年10月14日 22:07)|コメント(0)|| トラックバック(0)
10月14日(日)、中世の山城直谷城址を舞台に、「伝説の直谷城」体験ツアーを実施しました。参加者は大人11名、子ども3名の14名でした。スタッフは10名(内北松山岳会の3名)
開会行事のあと、今回の直谷城のガイドをつとめる和田隆(副会長)から直谷城についての概略が述べられ、そしていよいよ体験が始まりました。まずはじめに、中世の武士が携えたであろう腰兵糧(弁当)づくりの体験です。おにぎりは玄米、古代米の2種類、これにめざしやたくあんといったおかずを添え、ハランで包みました。
この弁当を携え、追手門から一の郭(くるわ)を目指します。途中、参加者は土塁や空堀跡、井戸跡などの遺構の案内を受け、険しい自然の城郭を感じながら登って行きました。その険しいさは又、東物見岩や姫落としの断崖で体感することになります。福井、上直谷の集落や松浦、世知原、佐々の山並みが一望できその絶景に感動はできるものの、足元の30mほどもある断崖絶壁には悲鳴にも似た声が出ていました。姫落としの断崖では、山岳会の方々によって張り巡らされたロープに安全ベルトをつないで、岩を(少し)降りる体験には、こわごわ参加されていました。
又、一の郭跡の広場では縄文弓による射的体験が行われました。こうした遊びがなくなった今、子どもたちは(大人も)大喜びで参加されていました。
その広場で昼食をとりました。珍しいおにぎりの弁当でしたが、「おいしい、おいしい」の連発。
一行は搦手門の方から城跡を後にしました。向かう先は福井洞窟です。福井洞窟は現在佐世保市教委が発掘調査中。この日は休みでしたが、その発掘に携わっておられる久村貞夫氏から特別に調査の概要を案内していただきました。4万年を超える昔の人類の生活が現実的に感じられる貴重な説明でした。
直谷城址の墓石を最後に訪ね、この体験ツアーを終えました。たくさん歩きお疲れだったと思いますが、「貴重な一日だった」と異口同音に感想をいただきました。
(末永記)
「いざ出陣!」前の腰兵糧(弁当)づくり。弁当はハランで包んで… |
薄暗い林の中の追手道を登る。どこかに兵士が隠れていそうな不気味さ |
「山頂のお城では水が貴重だった」井戸跡でその案内に納得 | 絶景とはいえ、足元の怖さについ“逃げ腰”になる? |
姫落としの断崖では岩場を降りる体験。垂直の断崖に足が震える | 一の郭跡での射的体験。この中からオリンピック選手が出る? |
いろんな体験のあとでの弁当は格別においしい。多めのおにぎりもペロリ |
天守郭で改めて安徳天皇の伝説を感じ取る参加者 |
搦手門で直谷城とはお別れ | 福井洞窟で久村氏の解説を受ける参加者。質問も次々に |
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