概要
吉井エコツーリズムふるさとの会とは
・・・・私たちはこう考え、こう歩き始めました・・・・
背丈以上もある草をかき分けて進むと、そこにすばらしい宝物が埋まっていて、ドキッとする……私たちふるさと吉井町はあるいはそんなところかもしれません。
かつて、佐々川流域に発生した旧石器時代の洞窟住居、中世の山城、近代の採炭の隆盛の跡、しかしあるいはちっとも変っていない佐々川の姿。
私たちはこのふるさとに住み、車社会、情報化社会にあって、ともすれば“外”に憬れ、“外”を求め、足元から少しずつ忘れられてゆくふるさとを惜しむこともなくなっている。そうした私たちの今を確かめながら、私たちは改めてふるさと“吉井”を歩きはじめました。そこに見えてきたものは“宝もの”でした。
初夏、一面薄紫のハマダイコンの花で覆われる「五蔵大池」、しばらくするとアキニレが水面に立つ幻想の世界。
川岸の岩盤に無数の穴「ポットホール」、そしてこれもまた自然のなせる驚異の技、御橋観音の二重の「岩橋」。岩橋のそばから森に入り「牧の岳遊歩道」を行けば、森林浴、里山の学習、眺望、冒険が一度に楽しめる。
洞窟には4万年以上も前に人々が暮らした跡が残っていた。「福井洞窟」や「直谷岩陰遺跡」、「橋川内洞窟」も歴史をつないでいる。
中世の山城「直谷城」は、断崖絶壁のそそりたつ地形を残し、古(いにしえ)の戦を思い起こさせる。
川辺に立つと鮎釣り人の姿、その向こうにはアーチの石橋。吉井地区の険しい地形を克服し、戦時中に多連のコンクリートアーチ橋でつながった伊佐線(伊万里―佐世保)を、今MR車両が走り抜ける。
歩き始め、そして宝物を目の前にした時私たちは、「私たちの故郷にはこんなにすばらしいものがあるよ」と地元の子どもや大人とぜひ共感したいと思いました。同時に、地域以外の人々にも広く紹介したいと考えました。
私たちは、そうした宝物を中心にした次のようなイベントを企画し始めました。
佐々川がつくりだしたすばらしい自然や歴史、文化を親子で楽しく考える「ふるさとの川の集い」、福井洞窟、直谷城を巡り、体験を通して歴史を知る「歴史の福井谷ウォークツアー」、佐々川流域に多く架かる石造アーチ橋の案内と「フォト・絵画コンテスト」、五蔵大池と採石場巡りと地産品イチゴとのコラボ「五蔵周遊とイチゴ狩りツアー」などなど。
これからますますふるさと研鑽を進めると同時に、より多くの方々に私たちのふるさとの〈すばらしさ〉を発信していきます。